歩き旅に行こう

歩き旅に行こう

のんびり散歩の備忘録

Enoshima Calling #1

初めて訪れたのは真冬のこと。 思いつきで日の出を見に行った。 始発にはあまり乗った経験がなく、乗り換えの待ち時間の寒さに震えた。 やがて近づくにつれて車窓も白み始める。 はやる気持ちを抑えて地下道を駆け下りた。 iPodからはMatt Corby。 砂浜を越…

ついにゴール、念願のまぐろ丼を食す 剱崎~城ケ島その5

ヨットハーバーに着くと崖の上に大きな風車が見えてきた。 あそこには宮川公園がある。 三浦半島一周の本編では、あの場所からこちらを見下ろしていた。 前回は道に迷って盗人狩へ行けなかったのである。 misakiblues.hateblo.jp そうそう、前回はあの橋の上…

盗人狩を見上げて 剱崎~城ケ島その4

港に差しかかったところでようやく日陰を発見。 フナムシを蹴散らして岩にへたり込んだ。 とにかく日差しが強い。 朝から歩きっぱなしなので栄養補給をする。 食べたのはコンビニで買ったパンとウィダーインゼリー。 いったん港を回り込まなくては先に進めな…

白浜毘沙門天へ向かう 剱崎~城ケ島その3

農道を歩いていると、畑のあちこちに配管のパイプが突き刺さっていた。 これにはどんな効果があるのだろう。 笹が伸びた細道を進む。 白浜毘沙門天を探しているのだ。 それはひっそりと目立たない場所だった。 あまり人が来ないのか敷地内は蜘蛛の巣に覆われ…

絶壁の岩礁、剱崎 剱崎~城ケ島その2

見上げると、まるで岩肌が覆いかぶさってくるようだ。 三浦半島の特徴的な地形である海岸段丘が、縞模様をどこまでも美しく引いていく。 地形的に海に突き出ている場所が、いちいち大きなこぶのような岩山になっているのが面白い。 ちょうど潮が引いている時…

剱崎灯台に立つ 剱崎~城ケ島その1

おかげ様で三浦半島一周、ひたすら海岸沿いを歩く旅は無事にゴールすることができた。 しかし冒頭の地図を見れば見るほど悔やまれることが二つあった。 ひとつは道に迷ってしまい盗人狩という場所に行けなかったこと。 (地図の間口漁港のあたり) もうひと…

ヴェルニー公園フィナーレ、そして 浦賀~横須賀その4

三浦半島歩き旅、最終日もいよいよ佳境。 街並みはすっかり都会になった。 通り沿いには大型の店舗が並んでいる。 大勢の人や自動車が行き交う中、Google Earthを頼りにビルの合間を進む。 やがて目に飛び込んできたのは、 戦艦三笠。 まっすぐ皇居の方角を…

よこすか海岸通り 浦賀~横須賀その3

観音崎海水浴場からはボードウォークを歩いた。 浅瀬の岩場を眺めながら、コツコツと響く足音がリズミカルだ。 走水港に出る。 港の風景を見るのも、この旅最後になるのかもしれない。 100mにも満たないような砂浜を見つけたので休憩にした。 静かな海。 波…

観音崎公園にて 浦賀~横須賀その2

観音崎大橋を渡り、多々良浜へ降りた。 この時は知らなかったのだが、初代ゴジラが上陸したのがこの場所だったそうだ。 それで巨大な足形があったのか、と合点がいった。 そのまま観音崎公園に入る。 この一帯は明治時代に東京湾防備の要塞だったこともあり…

かもめ団地の朝 浦賀~横須賀その1

浦賀駅に降り立ったのは朝七時前。 三浦半島一周、第八日目は天候に恵まれた。 今日は目下のゴールである横須賀ヴェルニー公園を目指すつもりだ。 さっそく209号を下り、隙を見て裏路地に入り込んだ。 通勤や散歩の人たちとすれ違う。 もはや城ケ島や雨崎の…

ペリー公園を越えて 三浦海岸~浦賀その3

フェリー乗り場が見えた。 久里浜港を出ると東京湾を越えて、房総半島の金谷まで行くらしい。 この歩き旅が終わったらフェリーに乗ってみようか。 ふとそんなことを思いつく。 途中、ペリー公園で休憩を挟んだ。 ベビーカーを押した母親が先客だった。 石碑…

歩くということ 三浦海岸~浦賀その2

野比海岸にある公園でちょっとばかり休憩。 雨崎から見えた三本の煙突のような物が、ずいぶんと近くに見えてきた。 そういえば鎌倉を出発したばかりの頃は、海の向こうに江の島を探してばかりだった。 それが今ではまったく違う景色を見て、探している。 大…

ハマヒルガオの海辺 三浦海岸~浦賀その1

三浦半島歩き旅、第七日目。 海岸に辿りつくと、大きな灰色の雲が覆いかぶさっている。 あのあたりは雨が降っているのかもしれない。 今日は三浦海岸に沿って浦賀まで歩く予定だ。 一面のハマヒルガオが風にそよぐ。 遠くの海は明るく、ときどき柔らかい日差…

暮らしの音に 松輪~三浦海岸その4

漁師さんが難しい顔をして、港から車へと引き上げてくる。 天日干しをしているのはひじきだと思う。 小屋の中からはかすかに、ラジオの音。 しばらく険しい岩礁を誰にも会うこともなく、ひとり黙々と歩いたからだろうか。 ひとの営みを感じて、なんだかホッ…

雨崎を歩く 松輪~三浦海岸その3

この崖を進む。 さすがに足がすくんでしまった。 次はこの岩場。 海に落ちないよう岩をつたう。 突き当たりの岩壁はロープを使ってよじ登らなくてはならない。 ところがこのロープ、 こんな造りになっているので些か遊びがあり過ぎる。 なのでいきなりぶら下…

三浦半島の秘境 松輪~三浦海岸その2

大浦海岸からの岩場は切り立っていて、足場が狭かった。 海面からの高さも出てきて、少々怖さを感じる。 遠津浜海岸に出た。 ここから雨崎までの間には崖などで区切られた海岸があるらしい。 陸路はあまり知られておらず、人もほとんど来ないそうだ。 実は今…

大浦海岸ひとり占め 松輪~三浦海岸その1

三浦半島一周歩き旅、第六日目。 きょうは前回の続き、京急バスの松輪海岸からスタート。 到着は朝八時過ぎになった。 215号の坂道を登り、畑の中を歩いていく。 ふたたび下り坂に差しかかると間口漁港が見えてきた。 港の奥のキャンプ場から海に出られるか…

盗人狩はどこだ 城ケ島~松輪その3

215号を歩く。 畑の向こうに海原が横たわる。 三浦半島を歩く中で何度も見ることのできる、大好きな景色だ。 遠くに大きな風車が見えた。 吸い寄せられるように陸橋を通り、宮川公園に到着。 近くで見るととても大きい。 若い母親が子どもを遊ばせていた。 …

さよなら城ケ島 城ケ島~松輪その2

馬の背洞門の上から島の地形を眺めた。 見事な海岸段丘だ。 そのまま城ケ島公園方面を向かおうとすると、海岸へ下りる急な細道を発見。 あまりひとは来ないような砂浜だ。 岩肌の苔や、波に揺られる海藻にこころ洗われる。 ゆらゆらと浮かぶボートを眺めてい…

馬の背洞門へ 城ケ島~松輪その1

三浦半島一周、第五日目。 きょうは城ケ島バス停よりスタート。 到着は朝八時をまわった。 三崎口でバスを待っている時は雨が降っていたが、島に着く頃には止んでくれた。 まずは商店街を通り、城ケ島京急ホテルの手前から海に出る。 浸食されて伸びていく岩…

城ケ島上陸 油壷~城ケ島その4

この交差点を曲がるといったん城ケ島大橋の下を通り、ぐるりと回って橋の入り口につながる。 けっこうな急坂だ。 ただし歩きの場合、橋の下に差し掛かったところから直接、橋上に出る階段があったのでショートカットできた。 有料橋だが徒歩はタダで渡れる。…

進路、三崎漁港 油壷~城ケ島その3

大粒の雨がバスを叩く。 窓をぽろぽろ駆けていく。 いったん三崎口の駅まで戻り、傘を買った。 およそ一時間のロスだったが、あのままずぶ濡れになるよりは良いだろう。 今ごろになって合羽の方が良かったかと思い至る。 まあいいでしょう。 この計画性の無…

海の天気は気まぐれ 油壷~城ケ島その2

頭上をたくさんのとんびが旋回している。 雲の流れがとても速い。 ちらほらと釣り人がいたものの、展望台を越えると全く人を見かけなくなった。 特徴的な模様の岩肌が、まるで覆いかぶさるような迫力で待ち構える。 海へと近づくと波しぶきが上がった。 なに…

横堀海岸に立つ 油壷~城ケ島その1

三浦半島一周、四日目のきょうは曇。 夕方から雨の予報だが、きょうの移動は城ケ島までと距離も短いので、問題はないだろう。 スタート地点は前回の続き、京急バスの油壺から。 三崎口の駅から油壷行の終点だ。 到着は七時過ぎ。 ロータリーの雰囲気あるお土…

小網代湾へ 長井~油壷その4

三戸浜海岸に出たものの、すぐに堤防が行く手を阻む。 この後はいったん海を離れ、小網代の森を通って油壷へ向かう予定だ。 ふたたびキャベツ畑を歩く。 大規模な農地の開発がされているのだろうか。 大きなダンプカーが頻繁に走っている。 日差しが強くて、…

初声のキャベツ畑 長井~油壷その3

海岸沿いには進めないようなので、初声(はっせ)の住宅地を歩いた。 緩やかな坂道だ。 軽トラック一台が通れるくらいの道を歩いていると、何やら急に香ばしい臭いが。 目を凝らす。 なんと茂みのすぐそこ、何頭もの黒い牛が闊歩している。 飛び上がって逃げ…

荒崎の岩礁を歩く 長井~油壷その2

見上げた。 ぺたぺたと触ってみる。 地層のレールがどこまでも、シームレスに延びていく。 自然のトンネルをくぐって石橋を歩いた。 荒崎弁天島はすぐそこだ。 波がばしゃんと飛び散った。 その上をぴょんと、向こうの岩まで飛びうつる。 潮が満ちてきたら戻…

荒崎公園で目覚める 長井~油壷その1

三浦半島一周、三日目。 きょう目指すのは油壷だ。 前回パニックに陥り(長井で迷子 葉山~長井その2)どこまで歩いたのか分からなかったため、撮った写真とストリートビューを照らし合わせてスタート地点を割り出した。 長井港のあたり、藁をもつかむ思い…

長井で迷子 葉山~長井その2

佐島漁港を通り過ぎ、そのまま213号を進むとあっという間に山道の雰囲気となる。 途中、山を切り崩していたのだが、地層がバウムクーヘンのように美しい。 この美しい地層が三浦半島を南方に下るにつれて海岸に表れ、わたしは後に、それに魅了されてしまうの…

佐島へ 葉山~長井その1

三浦半島一周、二日目。 どんよりとした空色でスタート。 きょうは京急の三崎口駅を目指す予定だ。 出発地、葉山御用邸に着いたのは七時前。 この時期(三月下旬)の朝はまだまだ寒い。 134号に沿っていくと、じきに長者ヶ崎が見えてきた。 下に降りる道は見…