歩き旅に行こう

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のんびり散歩の備忘録

初声のキャベツ畑 長井~油壷その3

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海岸沿いには進めないようなので、初声(はっせ)の住宅地を歩いた。

緩やかな坂道だ。

軽トラック一台が通れるくらいの道を歩いていると、何やら急に香ばしい臭いが。

 

目を凝らす。

 

なんと茂みのすぐそこ、何頭もの黒い牛が闊歩している。

 

飛び上がって逃げてしまった。

心の準備がないもの。

有名な葉山牛だろうか。

こんな路地でまさか、遭遇するとは思うまい。

 

 

その勢いで急こう配の坂道を登っていく。

 

 

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劇的に広がったのは、広大なキャベツ畑。

 

 

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名産の春キャベツだろう。

若いころのことを思い出して、しばしこの、畑の真ん中で立ち止まる。

住み込みをして農家で働いていた時期があった。

 

 

畑を造成するところからお手伝いをして、BB弾みたいな種から苗をつくり、ひとつひとつ手で植えて、鶏糞の山から肥料をつくる。

シカやイノシシ、天候から畑を守り、日々収穫に追われ、時には自分たちで街まで卸しに行くこともあった。

つらいことも多くて、夜、真っ暗な千曲川のほとりで泣いたこともある。

 

それでも、あれから土いじりの楽しさを忘れたことはない。

『朝遊び』という概念を持ってから、あのころの生活リズムに近くなっている。

 

 

 

海があって、畑もあって、ときどき牛までいて。

小高いところでは、畑の向こうに海が見えかくれする。

 

三浦半島、好きになっちゃったなあ。

 

 

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