歩き旅に行こう

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歩き旅に行こう

記録と写真

葉山~長井 その1

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三浦半島一周、二日目。

どんよりとした空色でスタート。

きょうは京急三崎口駅を目指す予定だ。

出発地、葉山御用邸に着いたのは七時前。

この時期(三月下旬)の朝はまだまだ寒い。

 

134号に沿っていくと、じきに長者ヶ崎が見えてきた。

下に降りる道は見つからない。

現在は立ち入り禁止とのこと。

しばらく高い位置から海を見下ろして歩く。

 

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途中、廃ホテルの脇道から海に降りた。

海岸は砂というよりは小石のようで、ざくざくと深く足をとられる。

しばらくしゃがみ込んで波の音を聴いた。

だれかが残した痕跡に、いったい何の跡なのか頭を悩ます。

 

 

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佐島のあたりに「海辺」という食事処がある。

 

実は今回の歩き旅のなかで、どこかで新鮮な地元の魚料理を食べる、という目標を立てていた。

外食のできないわたしとしては大きなチャレンジであって、そのための下調べを入念にしていた(これについては後日書きたい)。

その中の候補のひとつがこの「海辺」であったのだが、きょうはさすがに時間が早過ぎた。

おそらく店主だろう、ようやく準備を始めたという雰囲気だったので先に進む。

 

 

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佐島漁港。

午前中の深い時間だからなのか、それとも天候のせいなのか、静けさが漂う。

 

 

この先は陸上自衛隊の武山駐屯地。

迂回するためにしばらく海沿いから離れる。

残念ではあったが、結果的に三浦半島の面白さに気づくきっかけになった。

 

鎌倉~葉山 その4

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森戸海水浴場を歩く。

砂が深く、今まで以上に歩きにくい。

海上にところどころ防波堤があり、波が穏やかだ。

母と子が仲睦まじそうに貝殻を拾っている。

 

その奥にお社が見えた。

森戸大明神というらしい。

そのまま朱色の橋を渡り、森戸海岸に入る。

突きあたると出島のような住宅地があった。

  

 

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五角形の外周を堤防沿いに歩く。

堤防のざらざらとした感触を確かめようと、べたべた触った。

角には一方通行の矢印が立っていて、導かれているような気になる。

  

しばらく私有地が続き、海を臨みながら207号を進んだ。

波が少し高くなってきたようだ。

  

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一色海岸に出て、きょう最後の海辺を歩く。

県立近代美術館と葉山しおさい公園の間の細道に入ってみる。

 後ろ髪を引かれて振り返る。

 

葉山の海は、それはそれは綺麗だった。

 

 

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さて、きょうのゴールは葉山御用邸

重厚な門構えで、入口には警官が立っていた。

急に「こんにちは」と声をかけられて、ととと戸惑う。

 

 

初日は六時間で約15km。

道を探りながら砂浜を歩いたので、思ったより疲労感がある。

肝心の足の調子は、右膝の痛みはそこまでではないものの、左足の痛みがかなり出ていた。

 

Googleマップ頼みも厳しいかもしれない。

これは次回、痛い目を見ることになる。

 

次は葉山御用邸前からの出発。

 

 【一日目のルート】

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鎌倉~葉山 その3

 

峠のようなカーブと勾配を歩く。

いつの間にか披露山を登っていた。

この時はまだ、山歩きは頭になかったので面食らってしまった。

 

汗を拭う。

このあたりは日本有数の高級住宅地なのだとか。

 

頂上の披露山公園で一休みをしてから、逗子海岸方面へ下る。

誰もいない山道で、気づけば鼻歌を歌っていた。

134号の下をくぐり抜け、ようやく海岸に辿りつく。

 

 

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ふたたび波の音を浴びる。

 夢中になり過ぎて波を被ってしまった。

  

 

 

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葉山マリーナではお店の準備で、男たちが慌ただしくしていた。

やはり怖い気持ちが先行して、奥には進まず207号を歩いていく。

そしてわき道から、ちらりと見えた風景。

 

 

 

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思わず早足になる。

先ほどまでの海とは違い、青が抜けていた。

家々の裏手からほんの数メートルしか離れていない。

場所によっては波が引いたタイミングでないと渡れない。

 

ウェットスーツ姿の男性が歩いてきた。

地元の人だろうか。

すれ違いざま、わたしはかるく会釈をしてみた。

 

 

鎌倉~葉山 その2

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しゃがみ込んでは時々、打ち上げられた海藻に触った。

さらさら流れる砂に反射して、日差しが心地よい。

波を縫うように犬の散歩をする人、走る人。

歩幅は波のリズムが決めた。

 

 

いったん行き止まり、134号に出る。

逗子に抜けるにはトンネルを通らなければならないようだ。

本線は歩道がないため、わき道の小さなトンネルを通る。

ひんやり風が吹き抜けた。

 

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トンネルを抜ければ逗子マリーナ。

背の高いヤシの木を見上げて、しばし立ち止まる。

どこか漂う異国情緒の向こうに富士がたたずむ。

大好きな江の島と並んでいて、それだけで心が躍ってしまう。

 

船の近くで煙がのぼっていた。

小坪港が静かに、暮らしをくゆらす。

日夜どのような営みがあるのか、わたしの想像などきっと及ばない。

ひとの生活に興味を示したじぶんに、驚いてしまった。

 

 

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鎌倉~葉山 その1

鎌倉には朝、六時半ごろに着いた。

体を温めようとすぐに歩きだす。

由比ヶ浜へと向かう。

いつぞやと違い、穏やかな潮風だった。

 

 

いまから三浦半島一周、歩き旅を始める。

急にどうしたと言われても、理由はまだ無い。

ゴールは横須賀どぶ板通り。

できる限り海岸線に沿って歩くつもりだ。

 

すぐには海に近づけなかった。

黒いコートの青年がゆっくり、確かめるように歩いている。

あのファインダーが捉えているものは何だろう。

わたしはじぶんのカメラを、そっとタオルで覆った。

 

 

青年を遠目に、弧を描くように浜に出る。

一月の寒波の時、ここには誰ひとりいなかった。

連なる白波を横目に、帰り支度を始めた青年を見送る。

ようやくイヤホンを外して、波音を追う。

 

カラスの足音が聞こえた。

 

まずは葉山を目指そうと思う。

三月九日、出発。

 

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