歩き旅に行こう

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のんびり散歩の備忘録

Enoshima Calling #1

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 初めて訪れたのは真冬のこと。

思いつきで日の出を見に行った。

 

始発にはあまり乗った経験がなく、乗り換えの待ち時間の寒さに震えた。

やがて近づくにつれて車窓も白み始める。

はやる気持ちを抑えて地下道を駆け下りた。

 

iPodからはMatt Corby。

砂浜を越えて波打ち際へと向かう。

半島が色づき始める。

 

この時ばかりは、イヤホンを外さねばと思ったものだ。

 

 

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ついにゴール、念願のまぐろ丼を食す 剱崎~城ケ島その5

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ヨットハーバーに着くと崖の上に大きな風車が見えてきた。

あそこには宮川公園がある。

三浦半島一周の本編では、あの場所からこちらを見下ろしていた。

 

前回は道に迷って盗人狩へ行けなかったのである。

 

 

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そうそう、前回はあの橋の上を歩いて行ってしまったのだ。

だがそれも楽しかった。

 

 

【前回の旅より】

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いよいよ今回のゴール、城ケ島へ上陸。

なんだか懐かしい感じがする。

白秋の石碑を見に行く道中の、紫陽花はまだ青々としていた。

 

メインストリートを外れて住宅地を歩く。

神社の公園では園児たちが走り回っていた。

 

 

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最後に寄りたい場所があった。

しばらく入り口でウロウロしてから、そっと覗くようにドアを開ける。

 

通してくれたのはテーブルの片づけをしていた女性店員だった。

白い割烹着がよく似合う。

わたしはこの店でまぐろを食べようと決めていた。

もちろん客足が途絶えそうな時間帯を狙った。

 

まぐろ丼を注文する。

 

「バスで来たの?」

「、ツルギザキから歩いてきました」

 

「ちょっと、ケンザキから歩いてきたんだって」

 

厨房に向かって店員が声を張り上げる。

地元の人はケンザキと呼ぶらしい。

そしてひと通り労ってくれた後に、

 

「これ食べて、サービス」

 

と揚げたてイカゲソのから揚げを持ってきてくれた。

これが熱々で柔らくて

 

美味しい。

それでいて弾力があって、揚げていても鮮度を感じることができた。

 

ほどなくしてまぐろ丼も運ばれてくる。

味噌汁やまぐろの佃煮などの小鉢もついてきた。

磯の香りが湯気にのって食欲をそそる。

 

まぐろ丼は赤身のヅケとわさび、細切り海苔の相性が最高だった。

丼ぶりがさっぱりしているから、佃煮の濃い味に箸も止まらなくなる。

するとここで、またもや小鉢が。

 

「まかないで作ったからおすそ分け」

 

と、まぐろのステーキまで食べさせてくれたのだ。

こちらも焼き立てで、これまた火の通り具合が絶妙な一品だった。

 

時刻は午後二時過ぎ。

普段はお昼を食べない生活だが、あっという間にたいらげてしまった。

 

先ほどの女性店員たちは少し離れた席で、わいわいとまかないを囲んでいる。

帰り支度していることに気付くと、また一言二言声をかけてくれた。

 

わたしに対しても気さくだった。

だから精いっぱいの感謝をこめて、できるだけ大きな声で

 

「ごちそうさまでした」

 

と言い、厨房にも手を振った。

 

 

 

三浦半島一周歩き旅。

エクストララウンドはこうして無事ゴールを迎えることができた。

距離は 15.3km、約六時間をかけて歩いた。

 

これで本当に一区切りついたのかと思うと「家に帰りたくない」という気持ちが湧いてきて、我ながら本当にびっくりした。

 

でもまたここに、帰ってくるだろう。

帰ってきて、今度は「まぐろカツ」を食べてみたいと思っているのだ。

 

 

【エクストララウンドのルート】

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盗人狩を見上げて 剱崎~城ケ島その4

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港に差しかかったところでようやく日陰を発見。

フナムシを蹴散らして岩にへたり込んだ。

とにかく日差しが強い。

 

朝から歩きっぱなしなので栄養補給をする。

食べたのはコンビニで買ったパンとウィダーインゼリー。

 

 

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いったん港を回り込まなくては先に進めない。

ひじきが干されていた。

この旅で何度も目にした光景だ。

 

 

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すぐに岩礁の道へ。

 

岩礁を一時間も歩いていると、無心になってくる。

音楽を聴きながら、波の音を聴きながら心が空っぽになる。

日常生活ではなかなか難しいことだ。

 

なんにも考えない時間を持つことは大切だと思う。

気持ちがリセットされて、またやってやろうという気持ちが湧いてくる。

 

この「湧いてくる」感覚が気持ち良いのだ。

 

 

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ついに到着、盗人狩

三浦半島一周歩き旅では来れなかった場所だ。

 

あまりに高くそびえていて写真で全貌を捉えられなかった。

が、橋を渡る人の姿から想像していただければと思う。

(実際倍以上の高さはありそう)。

 

 

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やがてゴールの、城ケ島へと渡る橋が見えてきた。

 

 

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白浜毘沙門天へ向かう 剱崎~城ケ島その3

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農道を歩いていると、畑のあちこちに配管のパイプが突き刺さっていた。

これにはどんな効果があるのだろう。

 

 

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笹が伸びた細道を進む。

白浜毘沙門天を探しているのだ。

 

 

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それはひっそりと目立たない場所だった。

あまり人が来ないのか敷地内は蜘蛛の巣に覆われ、苔に覆われている。

 

社の前に挿し込む光がとても静かだ。

 

 

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笹の細道を下ってふたたび海岸へ。

 

 

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日陰がほとんど無い。

直射日光がとても厳しい。

 

 

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このあたりも時々砂地が現れる。

貝だろうか、バケツを片手に何かを懸命に拾う人がいる。

 

 

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潮がだいぶ引いている。

 

足元では相変わらず、フナムシのお祭りである。

 

 

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絶壁の岩礁、剱崎 剱崎~城ケ島その2

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見上げると、まるで岩肌が覆いかぶさってくるようだ。

三浦半島の特徴的な地形である海岸段丘が、縞模様をどこまでも美しく引いていく。

 

 

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地形的に海に突き出ている場所が、いちいち大きなこぶのような岩山になっているのが面白い。

ちょうど潮が引いている時間のようで、少々濡れながらも岩山に渡ることができた。


あちこちに釣り人がいる。

その獲物を狙っているのか、岩場をひたひたと歩く猫の姿を見かけた。

 

 

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一寸先が真っ黒にうごめく。

 

見えるかぎりフナムシだらけである。

 

おそるおそる足を踏み出すと、すんでのところで逃げていく。

まあよく、一匹たりとも逃げ遅れないものだと感心した。

 

最初はおっかなびっくりだったのに、次第に「フナムシさんは避けてくれる」という信頼関係が築けるから不思議だ。

 

 

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松輪方面へ向かうため一度国道に出た。

海岸から少し陸に入ると、そこにはもう畑が広がっている。

 

 

「どこから来たの?」

「東京です」

 

 

農作業をしていた人との、一言二言のやりとり。

そんなところに自分の成長を感じている。

 

 

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